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宇宙人は地球を侵略しない! - ホーキング博士の発言を踏まえた考察 [日記・雑感]

ホーキング博士「エイリアンと接触すべきでない」
【ワシントン=山田哲朗】車いすの天才物理学者として有名なスティーブン・ホーキング博士が25日、宇宙についての米テレビ番組で「人類はエイリアンとコンタクトすべきでない」と発言し、話題を呼んでいる。
ホーキング博士は、発達した科学文明を持つ異星人がいる可能性は高いとしたうえで、異星人の地球訪問は「コロンブスがアメリカ大陸に到着したのは、アメリカ先住民にはよくなかった。同様の結果になる」と指摘。人類は異星人と接触を試みるべきではないとの見解を披露した。自らの資源を使い果たした異星人は、「遊牧民となって、征服して移住できる惑星を探すだろう」とも述べた。宇宙論の権威による悲観論に、専門家の間では「一方的な推測だ。友好的な異星人に出会える確率も同じぐらいでは」などと、戸惑いの声も上がっている。
(2010年4月27日18時23分 読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/space/news/20100427-OYT1T01010.htm

この話自体抜粋なのでホーキング博士の真意は定かではないけれど、もしもの話でエイリアンがいたとして、それがどういう性質を持っているか自分なりに考えてみる。

まずそもそもエイリアンは存在するのか。
生命が発生し、それが進化して知的生命体になる確率はすごく低いが、宇宙の広大さを考えるとその“奇跡”が起こる確率は十分すぎるほどある。なんせ太陽系のある天の川銀河には1,000~2,000億個もの恒星があり、さらに銀河そのものも宇宙全体で1,000億個以上あるのではないかといわれているからだ。

というわけでエイリアンがいるとして、そのエイリアンは恒星間航行が可能なほどに文明が発達した種族だとする。ホーキング博士はなにかの番組で、どこからの電波も受信できていないことから、地球から半径数百光年の範囲には地球と同じがそれ以上の文明はないといっていたので、エイリアンはそれよりさらに遠い場所からやってくるはずだ。

とここまで考えたときに、たとえば亜光速の宇宙船で1,000光年先からわざわざ征服にやってくる動機はなんだろうかという疑問が。

物質的な資源を求めるならはるか遠くの地球まで行かずともいくらでも手ごろな惑星は見つけられそうだし、恒星間航行を可能にするテクノロジーを開発する技術がある文明は、その技術進歩の過程において、エネルギー問題や環境問題をとっくに解決していそうな気がする。
宇宙船ではなくワームホールを開発できるテクノロジーを持った種族の場合も同じだ。そんな超技術を持った文明が、他の種族がいる惑星を征服する意義などあるのだろうか。

エイリアンの母星が、近い将来宇宙的災害で壊滅的な打撃を受けることがわかり、他の星へと脱出しなければならない状況になったとする。その場合でも、長い時間をかけて銀河の辺境の地球に大挙してやってきて、そこに住む人類を征服するよりも、近場の星を自分たちの住める環境に改造するほうが圧倒的に時間もコストもかからないはずだ。

種族の人口が減り、働き手が必要になったエイリアンが人的資源を必要とする場合、これに関しても最短でも片道1,000年をかけてやってきて、脆弱な肉体しか持たない人類を使役するよりかはロボットを使った方がはるかに効率的だろう。

ではエイリアンが来るとして、いったいなんのためにやってくるのかと考えると、一番可能性がありそうなのは“好奇心”ではないだろうか。他の宇宙文明や、宇宙そのものを知りたいという知的欲求。技術を進歩させ文明を発展させていく種族には、当然そういった精神性が備わっていると思われる。
そのようなエイリアンが長い旅を続けてついに知的生命体が住む星を見つけた場合、そこを攻撃して征服しようとするだろうか。

進化の方向は違うかもしれないが、エイリアンのはじまりが有機生命体なら、その進化の過程において個体間の争いや種族の淘汰が行われてきたはず。そういった生存競争はある段階までは種族全体に有利にはたらくだろうが、文明が十分に発展し、食糧やエネルギー、環境の問題が解決した段階では逆に文明を疲弊、衰退、破滅させるものとして不要になるだろう。
つまり地球にやってくる宇宙人は、他者を攻撃して征服するという価値観、攻撃的精神性はすでに克服している可能性が高い。

と、ここまで勢いよく書いたけどただの個人的推測です(笑
いずれにせよ、向こうから来てしまったら地球側がどういう考えであれコンタクトせざるを得ないのだろうけど。

ここではじめに戻って、宇宙人が地球にやってきてコンタクトする可能性がどれくらいあるのかについて考えてみる。
これについてはホーキング博士が、知的生命体の文明が安定的に存続する期間は、宇宙的時間のスケールで考えると一瞬のことにすぎず、そのわずかな時間のうちに二つの宇宙文明が接触するという可能性はほとんどない、というようなことを言っていた気がする。

こういった見解を聞く限り、そもそも宇宙人とのファーストコンタクトがあるかどうかすら怪しいと思っているようだ。
まあどうせやってくる確率が限りなく低いならば、せめて友好的な宇宙人がやってくるという夢を見たい。

宇宙についてホーキング博士が解説した大ベストセラー。
専門家ではない人たちに向けてわかりやすく書かれています。
SF好き必携の一冊。

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