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映画「地球が静止する日」自転が止まるのかと思ったら止まらなかった [SF映画]


タイトル:地球が静止する日
原題:The Day the Earth Stood Still(2008年)
監督:スコット・デリクソン
出演:キアヌ・リーヴス、ジェニファー・コネリーほか

あらすじ


木星軌道の外側から飛来した謎の球体、その中から人間の姿をした生命体と巨大なロボットが現われた。政府関係者によって、各分野の科学者やエンジニアたちとともに集められた地球外生物学者のヘレン(ジェニファー・コネリー)は、球体から現われたクラトゥと名乗る生命体(キアヌ・リーヴス)とコンタクトを取ろうとする。しかしこの事態の陣頭指揮をとるアメリカの国防長官は、クラトゥを危険な存在とみなし歩み寄ろうとしない。

ヘレンは捕えられたクラトゥを手助けし、息子のジェイコブ(ジェイデン・スミス)とともに逃亡する。クラトゥは、自分は他の文明の集団を代表して地球を救うために来た、とその目的を告げるが、それには裏があった。彼らが計画する地球を救うための“処置”とはなにか。
1951年製作の『地球の静止する日』のリメイク版。

評価


★★☆☆☆

感想


※このサイトはSF小説レビューでしたが、今回からSF映画も含めることにしました。

SF小説においては特に遠い未来の物語が好きなのだが、SF映画では近未来ものも含めて好きだ。というかSF映画でテクノロジーの発達した遠い未来の物語を見たことがない。実写で表現するにあたって、遠未来のハイテクノロジーや人類や社会の変化といった世界をまるごと映像化するのはものすごくコストがかかりそうなのでいたしかたない。

本題に入ってこの映画について(若干ネタバレあり)。
球体からクラトゥとロボットが現われる序盤はワクワク感があっていい感じ。だが、現われた途端いきなり発砲する軍や、対話を拒否する国防長官の異様に攻撃的な姿勢に違和感が。
未知のものへの恐怖を表しているといえなくもないが、いくら設定がSFで現実にはありえない状況だとしても、人々の行動までリアリティーがないと物語に入りこんでいくことができない。

最初から最後まで自己中心的姿勢を貫く人類のいったいどこに、クラトゥは地球の救済への確信を得たのだろうか。最後のアメリカ大統領の決断、あそこで考えを翻して地球を滅ぼすことを選択するという流れのほうがまだ納得できた。
なんだかもやもやしながらも、最後まで飽きることなく見ることができたのも事実。それだけにもったいなく感じた。

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